十二所城跡は大館市十二所(じゅうにしょ)に位置する中世城郭の遺跡で、浅利氏の居城跡として知られる。浅利氏は中世秋田の有力武士団で、大館・鹿角地方を支配した氏族である。十二所城は比高の高い丘陵部に築かれた山城で、周囲を見渡す要害の地に立地している。土塁・空堀・曲輪などの遺構が残り、中世城郭の形状を伝えている。浅利氏は安東氏や比内氏などと並ぶ秋田の中世武士団として、地域史上重要な役割を果たした。城跡周辺は米代川流域の農山村地帯で、中世の領主が河川交通を掌握しながら支配を行った様子が城の立地から伺える。大館市の歴史を語る上で欠かせない中世城館跡として、地域の歴史愛好家に注目されている。秋田の中世城郭群の一つとして、地域の武士団の歴史を伝える貴重な遺跡である。