鏡作坐天照御魂神社は、奈良盆地中央部の田原本町八尾に鎮座し、天照国照彦火明命・石凝姥命・天糠戸命を祭神とする式内大社。社伝では崇神天皇6年(紀元前92年と伝わる)の創建とされ、天皇が宮中に祀っていた天照大神を笠縫邑へ遷座させた際、伊勢神宮奉納の八咫鏡の模造(試鋳の鏡)をこの地で鋳造し、その鏡を御神体として創建したと伝えられる。境内には鏡を磨いたとされる鏡石と鏡池が現存する。当地域は4〜5世紀頃に鏡作部(かがみつくりべ)と呼ばれる職能集団が居住したとされ、『和名抄』には「鏡作郷」と記録されている。延喜式では大社として月次・新嘗の幣帛に預かる格式を与えられ、天安3年(859年)には従五位上への昇叙…