大瀧寺は、弘仁6年(815年)に弘法大師空海によって開創されたと伝わる。空海が四国を巡錫した際、大滝山の山頂近くに霊地を感得し、不動明王を刻んで本尊として祀ったとされる。修験道の聖地としても古くから知られ、山岳信仰と密教が融合した霊場として中世にかけて崇敬を集めた。近世には四国霊場88番札所・大窪寺の奥の院的な位置づけとして巡礼者に広く認識されるようになった。明治時代の神仏分離令の影響を受けながらも寺院としての法灯を維持し、近代以降は四国別格二十霊場の第19番札所として公式に位置づけられた。現在も香川と徳島の県境に立つ標高946メートルの山上に鎮座し、四国八十八箇所巡礼を結願した後に訪れる「お…