小豆島への仏教伝来は飛鳥・奈良時代にさかのぼるとされ、弘法大師(空海)が平安時代初期(9世紀初頭)に島を訪れ修行したという伝承が各地に残る。これを縁起として、後世に小豆島八十八箇所霊場が整備されていったとされる。中世には瀬戸内海の海上交通の要衝として島が栄え、各地の豪族や商人による社寺の寄進・修復が行われたと伝わる。近世(江戸時代)には醤油醸造や塩田開発とともに島の産業が発展し、醸造・農耕の守護を願う神社仏閣への信仰が島民の間で定着した。小豆島八十八箇所は四国遍路を模した島独自の巡礼路として確立され、洞窟霊場や山岳霊場など変化に富む札所が整備された。明治の神仏分離令以降も島の社寺は篤い民間信仰…