鹿毛馬神籠石(かげまこうごいし)は福岡県飯塚市に位置する7世紀頃に築造されたと考えられる遺跡であり、古代の列石(れっせき)遺構として知られる。「神籠石(こうごいし)」とは九州北部を中心に分布する謎多き石造遺構の総称であり、山の斜面に大型の切石を列状に並べた遺構からなる。その性格については、古代の山城(朝鮮式山城)とする説、神域の境界を示す祭祀施設とする説など諸説あり、現在も学術論争が続いている。白村江の戦い(663年)後の唐・新羅の侵攻に備えて築造された防衛施設であるという古代山城説が有力視されており、九州北部の防衛ラインを構成した施設の一つとして位置づけられている。鹿毛馬神籠石は全長約6キロメートルにわたって列石が連続しており、山中を歩いて遺跡を探索することができる。近くには遠賀川が流れ、古代から交通の要衝として重要な地域であった。国の史跡に指定されており、古代の防衛・祭祀体制を研究する…