美山(みやま)は南丹市の北部に位置する京都府の山村で、由良川の支流・北山川の源流域に当たる。戦後の高度経済成長期以降、農山村の過疎化が進んだが、美山かやぶきの里(北集落)の茅葺き民家は修復・保存が続けられ、現在は重要伝統的建造物群保存地区(国選定)として保護されている。茅葺き(かやぶき)とは、ススキや葦(あし)・藁(わら)などを屋根材として使う伝統的な建築技法で、断熱性・耐風性に優れ、修繕を繰り返せば100年以上もつ。江戸時代には農山村の一般的な屋根材だったが、高度成長期以降に瓦屋根・トタン屋根への転換が進んで激減した。美山には今も萱場(かやば)が管理されており、地元大工・左官職人による茅葺き…