鎌鼬神社は北秋田市に位置し、北秋田市鎌鼬美術館近くに鎮座する独特の名前を持つ神社である。鎌鼬(かまいたち)は日本の妖怪・自然現象の一つで、旋風とともに現れ鋭い爪で皮膚を切るとされる民間信仰上の存在である。この神社は鎌鼬をテーマにした土門拳賞受賞の写真集「鎌鼬」(細江英公撮影、1969年)で知られる秋田の文化的遺産と結びついている。美術館と神社が近接することで、現代アートと伝統的な民間信仰が融合した独特の文化空間を形成している。北秋田の豊かな自然と民俗文化の中に育まれた地域固有の神社として、民俗学的な観点からも興味深い。細江英公の写真集「鎌鼬」は前衛舞踏家・土方巽を被写体に撮影され、北秋田の農村を舞台とした日本前衛芸術の傑作として世界的に知られる。この文化的背景を持つ地域の神社として、現代アートと民俗信仰の交差点となっている場所である。