鴨川市に所在する日蓮宗の古刹で、日蓮聖人の法難の地に建つ。
文永元年(1264年)、日蓮聖人が東条の松原で襲撃された「小松原法難」の聖地。
日蓮聖人はこの法難で額に傷を負い、弟子の鏡忍房が殉教した。
鏡忍房の名を取って鏡忍寺と号し、法難の記憶を永遠に伝える。
境内には日蓮聖人の降誕と法難にまつわる多くの史跡が残る。
本堂は日蓮宗寺院にふさわしい荘厳な造りで、法難の歴史を偲ばせる。
鴨川は日蓮聖人の生誕地・誕生寺にも近く、日蓮聖人ゆかりの地として巡礼者が多い。
境内の御神木「降神の槇」は千葉県指定天然記念物の巨木。
小松原法難の地として日蓮宗信徒の聖地巡礼のコースに含まれる。
房総半島の外房に位置し、太平洋の潮風を感じながら参拝できる寺院である。
文永元年(1264年)11月11日、日蓮聖人が安房国東条郷の松原で地頭・東条景信に襲撃された。
この事件は「小松原法難」と呼ばれ、日蓮聖人の四大法難の一つに数えられる。
襲撃により弟子の鏡忍房が殉教し、日蓮聖人自身も額に傷を負った。
法難の後、この地に鏡忍房を弔う堂宇が建てられたのが寺の起源。
日蓮聖人の弟子たちにより寺院として整備され、鏡忍寺と号した。
中世を通じて日蓮宗の聖地として信徒の参詣が絶えなかった。
江戸時代には日蓮宗の保護政策のもとで寺領が安堵され、堂宇が整備された。
明治以降も日蓮宗信徒の聖地巡礼の重要な拠点であり続けた。
境内の降神の槇は樹齢千年を超えると伝わり、法難の歴史を…