鹿島神宮の創建は神武天皇元年(紀元前660年)と伝わり、武甕槌大神を主祭神として奉斎した。古くは『常陸国風土記』にも記載が見られ、奈良時代には国家的祭祀の場として重視された。藤原氏の氏神としても崇敬を受け、8世紀には藤原不比等らによって手厚く保護されたとされる。平安時代には坂上田村麻呂が東征に際して武神の加護を願ったと伝わり、武家社会の興隆とともにその信仰は全国へ広まった。中世には源頼朝をはじめ多くの武将が武運長久を祈願し、社殿の造営・修造が繰り返された。近世に入ると、徳川家康が関ヶ原の戦勝を経て慶長10年(1605年)に社殿を奉納し、さらに徳川頼房によって寛永11年(1634年)に現存する本…