剣神社は、奈良時代初期の700年(文武天皇4年)頃に創建されたと伝わる古社で、茨城県鹿嶋市角折に鎮座する。武甕槌大神の荒魂を奉斎する社として、鹿島神宮の摂社・末社に位置づけられてきた。「剣」を冠する社名が示すように、剣術・武道の守護神として古くから武家の篤い崇敬を受けたとされる。中世には鹿島の武士団が武運長久を祈願して参詣し、鹿島新当流の祖・塚原卜伝らが修行した鹿島の地において剣術信仰の精神的支柱となったと伝わる。近世(江戸時代)には諸国の剣客や武道修行者が鹿島詣での折に参拝する慣習が根付いたとされ、武道の聖地としての性格が一層強まった。明治時代の神社制度整備に際しても社格を維持し、武道振興の…