賀蘇山神社の創建年代は明らかでないが、古峯ヶ原高原一帯は古代より山岳信仰の聖域として崇められてきたと伝わる。祭神の大山祇命は山の神・水の神として全国に信仰を持ち、当社もその系譜に連なる古社とされる。中世には日光山を中心とする山岳修験の興隆とともに、古峯ヶ原は修験者・行者の修行の場として重視されるようになったと考えられる。近世には日光信仰の普及に伴い、関東各地からの講中参拝が盛んとなり、古峯神社と並んで古峯ヶ原の霊場を構成する社として広く知られるようになった。明治の神仏分離令以降は修験的色彩が整理され、神社としての体裁が整えられた。標高約1,100mのブナ・ナラの原生林に囲まれた境内は今日も神聖…