二ヶ領山神社は、慶長16年(1611年)頃に創建されたと伝わる。この年代は、徳川家康の命を受けた奉行・小泉次大夫が二ヶ領用水の開削工事をほぼ完成させた時期と重なる。用水路の守護と農業の振興を祈願するため、山の神(大山祇神系の神格とされる)を奉斎したものとみられる。江戸時代を通じて、用水沿いの村々の農民たちは五穀豊穣と水害除けを祈り、当社への信仰を篤く保った。明治維新後の近代には、神仏分離令や地方社格制度の整備により地域の氏神・産土神としての位置づけが明確化されたとされる。昭和・平成期を経て現在も宿河原地区の氏子たちによって祭礼が維持されており、二ヶ領用水の歴史とともに地域の水と農業の守護社とし…