福山市新市町に鎮座する備後国一宮で、「一宮(いっきゅう)さん」の愛称で親しまれる。社伝では大同元年(806年)、備中一宮の吉備津神社(岡山)より勧請されたと伝わる。備後・備中・備前が分立する以前の吉備国を治めたとされる大吉備津彦命を主祭神とし、その一族を配祀する。社名が史料に確認できるのは久安4年(1148年)の記録が早い。現在の本殿は慶安元年(1648年)、初代福山藩主水野勝成が造営したもので、国の重要文化財に指定され、ほか数棟が県・市の文化財となっている。境内には樹齢六百年の大イチョウがあり、11月の市立大祭(いちたてたいさい)は多くの参拝者でにぎわう。