天平年間(729〜749年)、紀伊国造の末裔・紀部氏が摂津のこの地に移住し、祖神・天道根命(アメノミチネノミコト)を祀ったのが創建の始まりと伝わる。天道根命は神武天皇東征の従者として活躍し、紀伊国造に任じられた由緒ある神。地名「木部」はこの紀部氏の定着に由来する。平安時代の正暦4年(993年)には菅原道真を主神として合祀した記録が残り、長暦3年(1039年)には「木部天神宮」として道真公を主祭神に奉斎。以来、木部天満宮とも称された。道真公と紀氏との深い縁がこの地への奉祀を促したとの説もある。「神宮」の社号を持つ神社は全国でも稀であり、現在の正式名称「紀部神宮」にその格式を伝える。本殿は一間社春…