鬼神社は青森県弘前市鬼沢に鎮座する、日本でも珍しい「鬼」を祀る神社である。一般的に鬼は邪悪な存在として忌避されるが、ここでは鬼を守護神として崇める独特の信仰が根付いている。祭神は鬼神大権現とされ、地域の人々に厄除けや開運の神として親しまれてきた。社名の「鬼沢」という地名自体も、この神社に由来すると伝えられており、地域のアイデンティティと深く結びついている。毎年行われる例大祭には多くの参拝者が訪れ、鬼をテーマにした珍しい神社として観光客にも注目されている。境内には鬼をモチーフにした石像や絵馬が奉納されており、独自の信仰文化を今に伝えている。津軽地方の民間信仰の多様性を示す貴重な存在として、民俗学的にも高い価値を持つ神社である。