鬼怒川温泉神社の創建年代は明らかでないが、鬼怒川の温泉が発見されたとされる江戸時代初期頃にはすでに湯の守護神として祀られていたと伝わる。鬼怒川温泉は寛永年間(1624〜1644年)頃に日光山修験者によって発見されたとされ、当初は日光詣での湯治場として僧侶・修験者らが利用したと伝えられる。湯の神である大己貴命・少彦名命を奉斎し、温泉の恵みへの感謝と旅人の無事を祈る場として、地域の信仰の拠点となった。明治期の近代化に伴い鬼怒川温泉が一般の湯治客・観光客にも広く開放されると、温泉旅館業者や訪れる参拝者の崇敬がいっそう高まった。昭和以降は観光地としての鬼怒川温泉の発展とともに、温泉街の守護神・旅の安全…