木更津浅間神社の創建は平安時代中期の寛弘年間(1004〜1012年頃)に遡ると伝わり、創建年は1000年頃とされる。上総国は東京湾越しに富士山を望める地理的条件を有することから、早くより富士山への篤い信仰が根付いていたとされる。中世には富士山を御神体とする浅間信仰が各地に広まる中、木更津においても木花咲耶姫命を祀る信仰が定着したと考えられる。近世に入ると江戸を中心に富士講が隆盛し、上総地域でも講中による組織的な参詣活動が盛んに行われた。木更津から望む富士山の景観はこの信仰を支える精神的背景となり、安産・火難除けの神として女性を中心に広く崇敬を集めた。明治期の神仏分離令以降も社名・祭神を維持し、…