北金ヶ沢の大銀杏は青森県深浦町北金ヶ沢に位置する、国の天然記念物に指定された巨大なイチョウの木である。樹齢は1000年以上とも言われ、幹の周囲は22メートルを超える日本最大級の銀杏として知られている。秋になると黄金色に染まった葉が境内いっぱいに広がり、その壮観な光景は訪れる人々を圧倒する。この大銀杏は乳根(気根)が垂れ下がる特徴的な樹形でも知られており、その姿は乳の木とも呼ばれて安産や授乳に御利益があると信仰されてきた。地域の人々はこの大銀杏を御神木として崇め、長年にわたって大切に守り育ててきた。国の天然記念物としての指定後は、文化財保護の観点からも丁寧に管理されている。日本海を望む深浦の自然景観の中に立つ千年の大木は、人間の歴史を超えた時間の重みを感じさせる存在である。