清春芸術村は、山梨県北杜市長坂町に所在する文化複合施設である。その敷地は、明治期に創立され地域の教育を担ってきた清春小学校の旧校庭跡地にあたる。同校は少子化などの影響により廃校となり、1983年(昭和58年)、跡地を活用する形で清春芸術村が開村した。施設の核となる「白樺美術館」は、明治末から大正・昭和にかけて活躍した白樺派の精神を継承するために設けられ、小説家・武者小路実篤らが提唱した白樺派の美術・文学の理念と深く結びついている。また、フランスの画家ジョルジュ・ルオーの作品を収蔵・展示する礼拝堂が設けられたほか、昭和を代表する建築家・吉田五十八の設計による茶室「徹」が移築されるなど、開村後も施…