文政10年(1827年)、土佐清水市中浜の漁村に生まれた中濱萬次郎(ジョン万次郎)は、天保12年(1841年)14歳のとき漁の途中で嵐に遭い、伊豆諸島の鳥島に漂着した。143日後にアメリカの捕鯨船「ジョン・ハウランド号」に救助され、船長ホイットフィールドに伴われてマサチューセッツ州フェアヘブンへ渡り、日本人として初めてアメリカ本土に居住した。英語・航海術・測量を修めた後、嘉永4年(1851年)に帰国。土佐藩による取り調べを経て幕府に仕え、ペリー来航(1853年)の際には通訳・情報提供者として活躍。日米和親条約(1854年)の締結にも貢献し、幕末日本の近代化に大きな役割を果たした。明治31年(1…