雷光寺は1450年(宝徳2年)頃に創建されたと伝わる浄土宗の寺院である。室町時代中期、古河公方足利成氏が享徳の乱(1454年)を経て古河に拠点を移すと、当寺は古河公方の祈願所として庇護を受けたとされる。以後、古河公方氏の政治的権威を背景に、関東における浄土信仰の拠点として地域に根付いた。戦国時代には古河が関東の要衝として北条氏・上杉氏らの争奪の場となり、寺院も政治的動乱の中で存続を余儀なくされた。江戸時代に入ると古河藩が成立し、寺院は藩政下において安定した保護を受けたと考えられる。境内に残る古河藩士の墓碑は、近世を通じた武家との深い関わりを今に伝えている。明治以降の近代化の波の中でも法灯は維持…