虎狛神社の「虎狛(こはく)」は「虎(トラ)と狛(こま、高麗・朝鮮)」を組み合わせた珍しい社名で、朝鮮半島(高麗・百済)からの渡来人(とらいじん)の信仰を伝える神社の可能性がある。古代、多摩川沿いには朝鮮半島からの渡来人が多く定住し、「高麗(こま)」地名が武蔵野各地に残る(埼玉県日高市高麗など)。渡来人がもたらした信仰・技術・文化が武蔵野の農村社会に根付き、「虎狛」という独特の社名にその歴史が刻まれている。農村集落の産土神として農民の農業守護・縁起を担い、現代においても調布の古社として地域住民に親しまれている。