紅樹院(こうじゅいん)は愛知県西尾市に所在する浄土宗の寺院である。創建年代は明らかではないが、江戸時代に西尾藩主・松平義利がその母の菩提を弔うために建立したと伝わる。松平家は三河地方に根を張った藩主家であり、紅樹院はその篤い信仰と菩提寺文化の中で育まれた寺院とされる。一方、西尾市における抹茶の栽培は、中世に三河地方へ茶の文化が伝わったことに起源をもつとされ、近世以降に茶の産地としての基盤が整えられたと考えられている。明治以降、西尾の茶産業は近代的な製茶技術の導入とともに発展し、抹茶の生産地として全国的な地位を確立していった。現在、西尾市は全国の抹茶生産量の約20%を占める日本最大級の産地となっ…