子生神社はあきる野市小中野字子生前に鎮座し、社名の「子生」(こなま)が示すように子宝・安産・子どもの守護を御神徳とする特色ある神社である。子生という地名と社名はこの神社の信仰の性格を色濃く反映しており、かつての農村社会において子どもの誕生が村落の存続に直結していた時代の信仰形態を伝えている。小中野地区は秋川流域の農村集落の一つで、山あいの静かな環境に位置する。子授けや安産を願う地域の女性たちが参拝してきた歴史を持ち、現代においても妊娠・出産を控えた方々の参拝が続く。このような独自の御神徳を持つ小社は秋川流域の民俗信仰の豊かさを示す存在である。