金剛寺は大阪府河内長野市天野町に位置する真言宗御室派の大本山で、天平2年(730年)に行基が開創したと伝わる。その後、弘仁年間(810〜824年)に弘法大師空海が伽藍を整備したとされ、密教寺院として基盤を固めた。平安時代末期から鎌倉時代にかけて女性の参詣が許された寺として「女人高野」と称されるようになり、高野山が女人禁制であった時代に多くの女性信者の信仰を集めた。南北朝時代には後醍醐天皇が当寺に行幸し、後村上天皇の時代には南朝の皇居が一時置かれたとされ、南朝ゆかりの寺として歴史的に重要な地位を占めた。室町・戦国時代にも戦乱を経ながら法灯を維持し、諸将の保護を受けたと伝わる。江戸時代には幕府の寺…