朝熊山(標高555m)の山頂近くに位置する真言宗系の古刹で、6世紀半ばに欽明天皇の命により僧・暁台が明星堂を建立したと伝わる。825年(天長2年)に弘法大師空海が真言密教の道場として中興し、福威知満虚空蔵菩薩を本尊として安置、山号を「太江山」、院号を「兜率院」とした。南北朝期の1392年、鎌倉建長寺の東岳文昱により臨済宗南禅寺派に改宗。江戸時代には1609年(慶長14年)に徳川家康の命で池田輝政が本堂・摩尼殿を再建し、1701年(元禄14年)には徳川綱吉の母・桂昌院が修復を加えた。伊勢神宮の丑寅(北東)の鬼門を守護する寺として「伊勢神宮の奥之院」とも称され、「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけ…