郡山城は南北朝期の正平11年(1336年)頃、毛利氏の祖先によって築かれたとされる。安芸国吉田の地に位置するこの山城は、以後約250年にわたり毛利氏の本拠として機能した。戦国期に入ると、毛利元就が家督を継ぎ城の拡充を進めた。天文9年(1540年)、尼子晴久率いる大軍が来攻した吉田郡山城の戦いでは、元就は少ない兵力をもって籠城・反撃し、これを見事に撃退した。この勝利を足掛かりに元就は勢力を拡大し、大内氏・尼子氏という中国地方の二大勢力を次々と打ち破り、天文23年(1554年)以降に中国地方のほぼ全域を掌握するに至った。城域は郡山全体に及ぶ広大なものであった。元就の孫・毛利輝元が天正19年(159…