南北朝時代(1336〜1392年)は後醍醐天皇の「建武の新政」崩壊後、足利尊氏を擁する北朝と後醍醐天皇・後村上天皇の南朝が並立した約60年の内乱期。丹波国(現在の京都府中部・兵庫県東部)は山陰道の要衝にあり、山名氏・細川氏など有力守護大名の争奪地となった。康安元年(1361年)には足利義詮(あしかがよしあきら・2代将軍)が南朝の和田正武に京都を追われ、丹波・播磨へ逃れるという事件が起きた(正平の一統崩壊後の南朝の攻勢)。丹波の農村地帯では、この時代に各地の豪族・国人領主が南北どちらかにつき、農村も混乱と略奪に巻き込まれた。「康安」という年号は、この激動の時代に創建・整備された(または年号に因ん…