廣徳寺は練馬区桜台六丁目に位置する臨済宗大徳寺派の寺院で、圓照院・桂徳院と近接して建つ。「廣徳」の寺号は「広大無辺な仏の功徳」を意味し、大徳寺の禅風である「臨済の気風と宋代禅の正統」を地方に伝えることを目的として創建されたと伝えられる。大徳寺派は千利休以来の茶道との結びつきが深く、その影響から廣徳寺もかつては茶道や書道の稽古の場として近隣の武家・文人に親しまれた可能性がある。桜台の地は江戸時代に桜の名所であったとも伝わり、春には境内に花見客が訪れたという記録も残る。現在は住宅密集地に囲まれながらも、禅宗寺院としての静謐な環境を保ち、坐禅や法話を通じて参拝者を迎えている。