大観峰の地は阿蘇カルデラ北部外輪山の尾根上に位置し、古くから阿蘇五岳を望む自然の展望地であったと伝わる。江戸期までは「遠見ヶ鼻」と呼ばれ、地域の人々が阿蘇の山容を眺める場所であったとされる。明治〜大正期に、熊本県南小国町出身の著名なジャーナリスト・思想家である徳富蘇峰(1863〜1957年)がこの地を訪れ、眼下に広がるカルデラと阿蘇五岳の壮大な眺めに感銘を受け、「大観峰」と命名したと伝わる。蘇峰は阿蘇の自然に深い愛着を持っていたとされ、その命名により一帯は広く知られるようになった。昭和以降、ドライブ観光の普及とともに九州を代表する展望地として整備が進み、現在は標高936メートルから阿蘇カルデラ…