神奈川県茅ヶ崎市小和田に鎮座する熊野神社。祭神は**熊野久須毘命・熊野夫須美命・速玉男命・家津御子命**の熊野大神4柱。現存最古の棟札は**元禄元年(1688年)**の再建記録で、「**相洲大庭荘小和田村鎮守**」と記される。大庭荘は永久4年(1116年)に立荘された相模国の荘園で、源頼朝の挙兵を支えた大庭氏の本拠地。平安末期に全国へ広まった熊野信仰のもと、この海辺の村に熊野の神が勧請されたと伝わる。弘化4年(1848年)・明治17年(1884年)・大正13年(1924年)にも再築棟札が残り、近世以来の地域の鎮守として大切にされてきた。境内には安産・子どもの病気平癒を祈る**姥母神社**(茅ヶ崎市内に3か所のみ残る姥神信仰)をはじめ、豊受稲荷社・厳島神社・道祖神が点在する。毎年海の日(7月第3月曜)に茅ヶ崎西浜海岸で開催される**浜降祭**(神奈川県指定無形民俗文化財)に神輿を出して参加し…
創建年代は不詳だが、元禄元年(1688年)の再建棟札に「相洲大庭荘小和田村鎮守」と記されており、江戸初期以前から小和田村の氏神として存在していたことが確認できる。大庭荘は永久4年(1116年)に立荘された相模国の荘園で、鎌倉権五郎景政の後裔・大庭氏が管轄した。当地への熊野信仰の勧請は、平安末期から鎌倉時代にかけて熊野詣が全国で盛んになった時期(12〜13世紀頃)と推定されている。弘化4年(1848年)・明治17年(1884年)・大正13年(1924年)に再築を経て現在に至る。昭和54年(1979年)に神輿を新調(高い鳳凰と長い担ぎ棒が特徴)。浜降祭は江戸末期(1841年以前)に始まった茅ヶ崎の…