樟本神社は八尾市北木の本に鎮座する独立した神社で、「樟本(くすもと)」の社名は社域に生えていたとされる樟(クスノキ)の大木に由来すると伝わる。クスノキは古来より神聖視され、寿命の長さと強い芳香から霊木として各地の神社に植えられてきた。河内国北木の本の地は古代から農耕集落として発展しており、樟の大木を御神木とする信仰が地域に根付いていたと考えられる。単立神社として神社組織に属さず独自の信仰形態を守ってきた経緯は、地域共同体が自律的に祭祀を継承してきた証でもある。現在も北木の本地区の産土神として氏子の崇敬を集め、伝統的な祭礼が年中行事として継承されている。