教善寺は大阪市西成区橘に位置する浄土真宗本願寺派の寺院で、西本願寺を本山と仰ぐ。浄土真宗は鎌倉時代の1224年(元仁元年)に親鸞聖人が『教行信証』を著したことを宗祖の年とし、「南無阿弥陀仏」の念仏一行で阿弥陀如来の本願力により往生できると説く。戦国期に一向一揆の拠点として名を馳せた大坂本願寺(石山本願寺)が1580年(天正8年)に織田信長に明け渡された後も、摂津各地では門末寺院の再建が相次いだ。当寺はそうした本願寺派の布教拡大の流れの中で西成の地に根を下ろし、地域住民の葬儀・法事を担う菩提寺として発展した。明治の廃仏毀釈を経ても法灯を守り、今日に至る。