朝倉市林田に鎮座し、荷原の美奈宜神社とともに『延喜式神名帳』(927年)「筑前国下座郡美奈宜神社三座(名神大)」の論社とされてきた古社。延喜式名神大社は朝廷が特に霊験ありとして奉幣を捧げた最高格の式内社であり、天平2年(730年)には九州の名神の一として記録される大社の候補地とされる。林田は美奈宜川の流域に位置し、古代の筑前国下座郡において農耕・水利信仰の中心として崇められてきた地で、水田農業の豊穣を守護する神として地域の農民に信仰されてきた。江戸時代の筑前国地誌にも荷原・林田の両社が延喜式美奈宜神社の論社として並記されており、古代の大社がいずれの地に鎮座したかという議論は現代の研究者の間でも…