663年、白村江の戦いに敗れた百済の王族・禎嘉王が日本に亡命し、日向国(現在の宮崎県)の南郷神門の地に辿り着いたと伝わる。神門神社はその禎嘉王を主祭神として祀る古社であり、創建は663年頃とされる。禎嘉王の父・福智王(または父子の関係が逆と伝わる系譜もある)に関わる伝承と結びついた祭祀が古くから行われてきた。中世以降、地域の豪族や領主の庇護を受けながら社格を維持し、近世には都城・飫肥藩などの支配下に置かれた地域においても信仰が続けられたとされる。明治維新後の近代社格制度のもとで社格が整理されたが、社殿と祭祀の伝統は継承された。毎年12月に執り行われる「師走祭り」は、離れ離れになった父子神が再会…