本納神社の創建は大宝年間(701年頃)と伝わり、素盞嗚尊を主祭神として奉斎したのが始まりとされる。平安時代中期に編纂された『延喜式』神名帳(927年)には上総国の式内社として記載されており、古来より朝廷からも認知された社格を有していたことが知られる。中世においては上総国内の有力武士団の崇敬を受けたと伝わり、社勢を維持してきたとされる。近世に入り、江戸時代には社殿が再建され、向拝には龍の精緻な彫刻が施された。この社殿は地域の大工・彫刻職人の技術水準を今に伝える貴重な遺構である。明治時代の神社制度改革に伴い社格が整理されたが、素盞嗚尊を疫病退散・厄除けの神として仰ぐ地域住民の信仰は途絶えることなく…