庭月観音の創建は寺伝によれば天文5年(1536年)、地域の領主が観音菩薩を祀って建立したとされる。江戸時代初期、最上三十三観音霊場が整備された際に第33番札所すなわち結願寺に位置づけられた。鮭川の畔に位置する立地から、お盆の時期に先祖の霊を弔う「灯籠流し」の神事が古くから行われ、特に明治以降は東北最大級の灯籠流し行事として全国に知られるようになった。毎年8月18日に開催される庭月観音灯籠流しでは、最上川の支流である鮭川に1万本以上の灯籠が流され、夜空と川面を彩る幻想的な光景が広がる。最上三十三観音巡礼の結願寺として、巡礼者がここで観音三十三身の徳を全て授かったことを感謝し、巡礼の旅を締めくくる…