埼玉県熊谷市野原に位置する曹洞宗の寺院で、山号は五台山。「野原の文殊さま」「知恵の文殊寺」として古くから親しまれ、京都・天橋立の智恩寺、山形・亀岡の亀岡文殊(大聖寺)と並ぶ「日本三体文殊菩薩」の一つとされる。かつてこの地には天台宗の古刹・五台山能満寺が建っていたが、文明13年(1481)に焼失。2年後の文明15年(1483)、能満寺を再建するかたちで高見城主・増田四郎重富を開基、崇芝性岱を開山として曹洞宗に改めて文殊寺が開かれた。本尊は文殊師利大菩薩。境内には開基・重富の五輪塔や松尾芭蕉の句碑・芭蕉翁塚が残る。山門(仁王門)は江戸中期の建築で熊谷市指定文化財に指定されており、毎年2月25日に行…