文殊寺は大智山覚母院と号する天台宗の寺院で、本尊は文殊菩薩です。創建年は明らかではありませんが、古くは氷川女体神社の境内に位置し、同社の別当寺として社領50石のうち6石4斗を拝領していたと伝わります。境内には文殊堂があり、大般若経(玄奘三蔵訳600巻)を収蔵して毎年正月8日に天下泰平・五穀豊穣を祈る転読会が営まれてきました。明治初年の神仏分離令により氷川女体神社との関係は解かれ、同村の廃寺・薬王寺と合寺して現在地に移転しました。現在は関東三十三観音霊場14番札所、武州足立百不動尊霊場17番などの霊場に指定されています。本堂欄間に掲げる3面の大絵馬(文政13年・文化10年・元治2年銘)はさいたま…