森鴎外旧宅は、島根県鹿足郡津和野町に位置する国指定史跡である。1862年(文久2年)、この地にて森鴎外(本名:森林太郎)が誕生した。鴎外の家系は代々津和野藩の典医を務めた家柄であり、旧宅はその邸宅として使用されていた。鴎外は10歳となる1872年(明治5年)に上京するまでの幼少期をこの地で過ごし、以後は東京帝国大学医学部への進学、ドイツ留学を経て陸軍軍医総監に昇り詰めると同時に、「舞姫」「阿部一族」「高瀬舟」などの文学的名作を世に送り出した。1922年(大正11年)に鴎外が没した後も旧宅は保存され、その文学的・歴史的価値が広く認められるようになった。後年、旧宅に隣接して森鴎外記念館が設置され、…