本栖湖は富士山の火山活動によって形成された富士五湖の一つで、その起源は数千年前の溶岩流にさかのぼるとされる。古代より富士山信仰と深く結びついた霊地として人々に認識されており、湖名の由来は「本栖」(もとす)という地名に由来するとされるが、詳細な語源については諸説ある。中世・近世を通じて富士山麓の修験道や富士講の隆盛とともに、湖周辺は富士信仰の巡礼路に含まれていたと伝わる。明治以降、近代的な地誌・観光開発が進むなかで湖の透明度や景観の美しさが広く知られるようになった。昭和に入り、1984年(昭和59年)発行の旧五千円札に本栖湖越しの富士山図案が採用され、その後2004年(平成16年)発行の千円札裏…