明覺寺は大阪市鶴見区諸口に位置する浄土真宗本願寺派の寺院である。浄土真宗は、鎌倉時代の僧・親鸞(1173〜1263年)が師・法然の教えをさらに深め、阿弥陀仏の本願力による絶対他力の救済を説いて開いた宗派である。本願寺派(西本願寺系)は、親鸞の曾孫・覚如(1270〜1351年)が本願寺を創建したことに始まり、後に蓮如(1415〜1499年)が民衆への布教を大きく推し進めた。大阪は浄土真宗の一大拠点であり、戦国期には大坂本願寺(石山合戦)の地として歴史に刻まれる。明覺寺はこうした宗派の歴史を受け継ぎながら、鶴見区における菩提寺として地域の人々の信仰生活を支えてきた。