妙栄寺は大阪市東住吉区湯里に位置する日蓮宗の寺院である。日蓮宗は鎌倉時代中期の1253年(建長5年)に日蓮聖人が立宗を宣言し、法華経を唯一の正法として「南無妙法蓮華経」の唱題を説いた。近世以降、大坂では堺を拠点とした法華一揆(1532年)などの歴史を経て日蓮宗信仰が根付き、各地に法華寺院が建立された。湯里周辺は古くから農業用の溜め池が多く、庶民的な居住地域として発展した地であり、地域の菩提寺として当寺が創建されたものと伝わる。妙栄寺の「妙」は妙法蓮華経の「妙」に通じ、法華経の深義を象徴する寺号である。近代以降も法要・報恩講を通じて日蓮宗の教えを地域に伝え続けている。