妙像寺は大阪市中央区谷町に位置する日蓮宗の寺院である。「妙像」の寺号は法華経の妙なる法と仏像への帰依を表すと解される。日蓮宗は鎌倉時代中期に開かれ、室町時代に大坂・堺など畿内の商工業都市に盛んに伝播した。特に堺や大坂の法華宗徒は1532年(天文元年)の「天文法華の乱」にも関与するなど、近世初頭まで強い結束力を持っていた。この歴史的背景のもと、谷町界隈には複数の日蓮宗寺院が集住する地区が形成された。妙像寺もその一寺として、法華信仰に基づく葬祭・法要の場を提供しながら地域コミュニティの精神的支えとなり、近現代の都市化を経ても信仰を守り続けている。