九十九島神社は、長崎県佐世保市鹿子前町の高台に鎮座し、大小208の島々が点在する西海国立公園・九十九島を一望する神社である。創建年代は定かでないが、古来よりこの地に暮らす漁師・海人たちが海の神への信仰を寄せ、航海の安全や豊漁を祈願する場として崇敬を集めてきたと伝わる。中世から近世にかけて、九十九島周辺は平戸松浦氏の勢力圏に属し、海上交通が盛んな地域であったことから、海の神を祀る当社は地域の人々にとって精神的な拠りどころであったとされる。江戸時代には佐世保・平戸方面の海路を往来する船人たちの参拝も伝えられる。明治期の近代社格制度においては郷社・村社等に列せられたとみられるが、詳細は定かでない。近…