焼津市浜当目に鎮座する延喜式神名帳(927年)所載の駿河国益頭郡の式内小社で、主祭神は事代主命と大国主命を祀る。『駿河国神名帳』には「正五位下 奈閉天神」と記録される。継体天皇3年(509年)、物部氏の勧請により創祀されたと伝わる。もとは鍋崎沖の磯上に鎮座していたと伝えられ、その後当目山(虚空蔵山)へ遷座したため、地元では「虚空蔵さん」と親しまれる。江戸時代には「鍋嶋大明神」「鍋神社」とも称された。明治の神仏分離令によって隣接する願成寺から分離された。境内には文政5年(1822年)建立の常夜灯が残り、焼津市指定有形文化財に指定されている。