いわき市勿来町の関田山の山中に位置する古代の関門遺跡。奥州三古関(白河関・勿来関・念珠関)の一つで、常陸国と陸奥国の境界に置かれ、海沿いの東海道(浜街道)を管制した。「勿来(なこそ)」は「来る勿れ」の意で、蝦夷に対する防衛の意を込めた地名。平安末期の武将・源義家が詠んだ「吹く風をなこその関と思へども道もせに散る山桜かな」の和歌が名高く、歌枕の地として文学史にも欠かせない。境内には源義家公の銅像が立ち、桜と松の木立が関所跡の趣を残す。国の史跡に指定されており、常陸・陸奥の古代史を語る上で欠かせない史跡である。