延暦元年(782年)、最仙上人によって開創されたと伝わる天台宗の古刹である。平安時代には天台宗の修行道場として整備され、周辺地域における仏教文化の中心地として発展したとされる。鎌倉時代には仁王門が建立され、現在も国指定重要文化財として往時の面影を伝えている。中世を通じて関東の霊場として知られ、坂東三十三箇所巡礼の影響もあって多くの信徒・巡礼者が訪れたと伝わる。近世には水戸藩との関係のもとで寺院の維持・整備が図られたとされる。境内に立つ大イチョウは樹齢千年以上と伝えられ、茨城県の天然記念物に指定されている。近代以降も天台宗の伝統行事である九月の常行三昧会を継承し、念仏を唱えながら堂内を巡る荘厳な…