青森市浪岡地区に所在する中世城郭の遺構で、国の史跡に指定されている。浪岡城は北畠氏(浪岡御所)の居城として15世紀に築かれた平城で、周囲を複数の堀と土塁によって防御した構造を持つ。かつての奥州における南朝方の重要拠点であった浪岡北畠氏は、この城を本拠として津軽地方に一定の勢力を誇ったが、天正6年(1578年)に津軽為信に攻め滅ぼされた。現在の城跡には当時の堀や土塁がよく残っており、平場の遺構とともに中世城郭の様子を伝える貴重な史跡となっている。隣接する浪岡城址公園では、春には桜が咲き誇り、地域の花見スポットとなっている。発掘調査によって多くの遺物が出土しており、中世の生活様式を知る上で重要な遺跡でもある。