天平神護2年(766年)、勝道上人が日光山に入山し、782年(天応2年)に四本龍寺を建立したことが輪王寺の起源と伝わる。平安時代には天台宗の拠点として発展し、比叡山延暦寺との結びつきを深めた。中世には関東の天台宗寺院として影響力を持ち続けたが、戦乱による一時的な衰退も経験したとされる。近世に入ると徳川幕府の庇護を受け、特に3代将軍徳川家光の時代に大規模な整備が行われた。家光は日光を徳川家の聖地として重視し、1653年(承応2年)には家光自身の霊廟である大猷院が造営された。明治時代には神仏分離令(1868年)により輪王寺と日光東照宮・二荒山神社が分離され、寺院としての範囲が大幅に縮小された。19…